開発部だより 第65回
政府のIT戦略本部は「i-Japan戦略2015」を7月6日に決定、7月16日に公表しました。
[概要]
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/090706gaiyou.pdf
[本文]
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/090706honbun.pdf
この戦略には実現可能で具体的な目標が書かれていると感じました。
「i-Japan戦略2015」の将来ビジョンには、「i」を含んだ以下のような2つのキーワードが盛り込まれています。
『Digital Inclusion』 (デジタルインクルージョン)
−デジタル技術がまるで「空気」や「水」のように人々に受け入れられる社会の実現
『Digital Innovation』 (デジタルイノベーション)
−個人、経済社会がデジタル技術の改革により、新たな価値を創造、革新に取り組める社会の実現
さらに戦略の柱として、
・電子政府・電子自治体分野、医療・健康分野、教育・人材分野の3つに対し重点をおくこと
・デジタル技術の有効利用による産業の活性化、新産業の育成
・デジタル基盤整備として、超高速ブロードバンド基盤の構築、情報セキュリティの確立、使いやすい機器の普及等
を掲げています。
3つの重点分野のうちの1つである「教育・人材分野」の中に
「あらゆる分野におけるデジタル活用の進展を支え、成長を促進」
「先進的なネットワークを活用した遠隔教育やコンテンツを活用した授業・学習支援」
という目標があります。eラーニング産業はこのあたりに関わりがありそうです。
戦略ビジョンにあるキーワードの『Digital Inclusion』が実現していけば、eラーニングの利用を「空気」や「水」のように自然に感じることのできるラーニングシステム・教材コンテンツの需要が高まっていくでしょう。
こういったところに目を向けていくと、これまで以上に「ユーザビリティ(使いやすさ)」を意識し、eラーニング教材の開発・研究を進めていくことが必要だと思います。