開発部だより 第188回
eラーニングコンテンツではビデオの使用頻度は高く、ものによってはビデオなしでは成り立たないようなコンテンツも多くあります。今までブラウザーでのビデオ再生は FLASH Player でしたので、基本的にはブラウザーが何かはあまり気にする必要はありませんでした。
しかし、iOS safari や Androidブラウザは FLASH Player が使用できません。そこで使用するのがHTML5の<video>タグです。しかし、iOS と Android だけが受講の対象ならこれで問題ありませんが、現状ではPCとあわせて受講環境にしたいというご要望が多いので、やや面倒な話になってしまいます。シェア的にはHTML5をサポートしないブラウザーもまだまだ多いのです。
iOS、Android、そしてPCを受講環境にビデオを使用したコンテンツを作りたいとなった場合、現実的には、iOS、Androidは<video>タグ、PCは FLASH Player で動作するように作成する必要があります。こうすれば、とりあえずどの環境でも動画が再生できるようになりますが、ソースが複雑になったり冗長になったり、あるいは二重管理になったりと全く良い事がありません。コスト面でも、制作速度面でも、できるだけコードはシンプルにしておきたいところです。
とりあえずビデオ再生のことだけで言うならば、全てのブラウザーが<video>に対応してくれるようになるのが理想です。ただ実際は、古いブラウザーが<video>に対応する可能性は無いに等しいので、<video>に対応していないブラウザーがサポートされなくなり、シェアが極端に少なくなればそれに近い状態といえるでしょう。
で、それがいつか言うことですが、
・Internet Explorer で、<video>に対応しているバージョンは9以降
・Internet Explorer 8 が標準で搭載されていたのは Windows 7
・Windows 7 の延長サポート終了日は2020年01月14日
と言うわけで、2020年01月15日となりました???
勿論、2020年01月15日になったら地球上全てのWindows7とInternetExplorer8 が消滅するわけでもありませんし、2020年までに状況が更に変化している可能性もあると思います。
それがどのような変化か予想するは難しいですが、少なくともブラウザーでのビデオ再生については、このもどかしい状態がしばらくは続きそうです。