開発部だより 第244回
約1年ぶりの登場でございます、8prinzです。
入社してすぐに書いて以来、様々な経験をさせて頂き、今日も日々奮闘している次第です。
さて、そんな8prinzですが、学生時代はバリバリの英文科でして
ITなんぞ何も知らぬまま入社したのです。
当然、英語を使う機会は少なくなりましたが
先日、とある企業様のISO27001規格改訂セミナーに参加した際
こんな一文が出てきまして、ふと思いました。
管理策の追加に関しての表現です。
additional control objectives and controls
may be needed.
なるほど、may beかと。
この一文について、対訳版、DIS版は以下のように訳しています。
対訳版:『追加の管理目的及び管理策が必要となる
場合がある。(6.1.3C)注記2)』
DIS版:『管理目的及び管理策の追加が必要である
と考えてよい。(附属書序文)』
そういえば、may beのような推測・類推を表すような単語はどんなのがあったかなと
帰宅してから久しぶりに辞書を開いてみました。
<「多分」を表す主な単語とその確信度>
probably : 80-90%
may be,maybe,perhaps,likely : 50%
possibly : 10-30%
seldom,rarely,hardly : 10%以下
5割程度の確率で追加の管理策が必要ということなのですが、「5割程度」ということを
日本語で表現すると多少ニュアンスが違ってきます。
「〜場合がある」と「〜と考えてよい」という表現だと後者の方がいい意味で
必要性や危機感に迫られている感覚が持てます。前者は「必要でないこともあるのか」と
いう捉え方をしてしまう可能性が潜在的に潜んでいる気がします。
よく日本語で「多分大丈夫だと思います」という言い方をするかと思いますが、
冷静に考えてこれほど不安定・不明瞭な表現はないですね。「多分:曖昧」、「大丈夫:根拠なし」、
「思います:他人事な感じ」というニュアンスになるので、説得力ある言い方にはなりません。
しかし、かくいう私も時々言ってしまうので、十分気を付けていきます。
うーん、言葉は難しいです。英語もすっかり忘れてしまってました。
徒然に申し上げましたが、eラーニング導入等をご検討の際は、お気軽に
お問い合わせくださいませ。