開発部だより 第329回
秋の夜長、皆様、如何に御過ごしでしょうか?
お仕事に疲れましたら、一息いれまして、東京では難しいですが、秋の夜空を眺めてみましょう。
六本木の森美術館では「宇宙と芸術展」も開催中です。
「それでも地球は回っている」は、ガリレオ・ガリレイの名言として伝わっていますが、実際は、天動説・地動説の論争はかなり科学的に行われたという事です。
ティコ・ブラーエは、神聖ローマ帝国の天文学者・占星術師・錬金術師です。(ちょいと胡散臭そうですが、この時代ですから)
彼は、天体の星々に対して、当時としては、膨大かつ精密な観測結果を残し、その業績はヨハネス・ケプラーに引き継がれました。
その彼が、地動説を否定する理由として挙げたのが、年周視差の観測が出来ないという事です。
年周視差とは、たとえば、北極星の近くの星を、6月と12月に観測した場合、地球が動いているのであれば、その位置に差が見つかるはずであるという事です。
で、厄介な事に、この論法は正しいのです。
しかし、この年周視差はきわめて小さく、当時は望遠鏡も存在していない時代であり、肉眼で観測するほかはありませんでした。
実際にこの年周視差が観測されるのは、この時より200年も後、との事です。
地動説は正しいのに、それを証明する方法も正しいのに、けれど其の術が足りないばかりに、天動説が生き残りました。
現代においても、通じるものがありそうです。
今日では、重力波望遠鏡というものも作成中で、今まで以上に宇宙を知る事が可能という事です、新しい宇宙論が生まれる可能性もありそうです。
SATTにおきましても、eラーニングに関わります、各種のスキル向上の為、無料セミナーをご用意しております。
是非、皆様の御参加をお待ちしております。