〜教材・コース登録(前半)〜
eラーニングを実施する場合に、LMS (学習管理システム)の基本機能は、以下の4つです。
@まず受講者を登録し A教材を登録して
Bそれを配信設定して
C受講履歴をレポート化します。
弊社制作のオープンソースLMSである、Attain3でもこの4つの基本機能を備えています。
今回は、このうちのA教材登録についてご説明いたします。
A−1 教材の登録・確認・編集
まず、手動で管理画面から教材を登録する方法です。
A−1−1 登録する教材
あらかじめ登録する教材を用意し、それを所定のサーバー上へコピーしておきます。あるいはftp用のソフトを使ってアップロードする場合もあります。いずれの方法を使うかは自社のシステム管理者に確認しましょう。登録教材は、HTML形式の起動ファイルを含むSCOと呼ばれる最小単位から構成されるものを用意します。複数のSCOがあっても単純な構成で順番に学習するものはSCORM1.2形式、1つSCOの学習状況が他のSCOの学習に影響を与えるような複雑な進行にしたい場合にはSCORM2004形式の教材を作る必要があります。
A−1−2 コース構造の組み立て
次に管理画面で以下のようなコースの構造を組み立てます。
(教材登録画面)

いちばん上位をコース名として、その中に章、節、項の構造を組むことができます。
この例では、コンテナで章や節を組みたて、項はSCOを使い、このSCOに起動のためのURLを指定することになります(A−1−3)。
この構造を作るために、「新規にコースを追加」、「コンテナを追加」、「SCOを追加」の3つのボタンが用意されています。
(追加ボタン)

具体的に見てみましょう。下図のように、
1)「新規にコースを追加」をクリックすると新規コースのアイコンがコース一覧に追加されます。
2)その新規コースのアイコンを選択した状態で、「コンテナを追加」して、そのコンテナ名を、第1章とします。
3)その第1章を選んだ状態で再び「コンテナを追加」で、第1章の「コンテナの中へ」追加を実行することで、章、節の構造を作ることができます。
4)さらに節を選んで「SCOを追加」で節の「コンテナの中へ」追加を実行することで、最初に示した章、節、項(SCO)の構造となります。
(章節項構造作成の手順)

A−1−3 編集と削除
コースの名称、それぞれの章節項の名称、SCOの説明やURLの指定などは、コース、コンテナ、SCOを選択したときに右側に表示されるそれぞれの情報エリアから編集できます。学習時間や合格点などは学習者への情報を表示するだけで、これによってAttain3が学習を強制的に中断したり、合否の判定をすることはありません。それに対し画面サイズと履修条件は実際に、画面の表示サイズを変更し、履修条件になっているSCOの学習をしていないとそのSCOの学習ができないなど実効のある設定です。また、各編集画面にある「削除」ボタンではコース全体の一括削除をはじめ、編集中のコンテナやSCOをそれぞれ削除できます。
(コース名、コース説明、学習時間、画面サイズ等を入力)

(SCO名、URL、SCOの説明、学習時間、履修条件等の入力)

各設定の変更はどの順序でもどの場所でもできますが、変更した時には、必ずその画面の「登録」ボタンを押して変更を確定(登録)してください。それをしないで他の編集画面へ移動してしまうと、入力や変更がなかったことになってしまいます。
A−1−4 コース構造の変更
SCOやコンテナ(節)は追加後にコース内で移動が可能です。
(「移動」ボタンとコンテナの移動)

コース自体のコース一覧での位置を変えたい場合には、そのコース番号を変更すると移動します。
たとえばコース番号が「116」「117」のコースが並んでいる場合に、「116」を「117b」に変更すると、「117」よりも下に位置させることができます(一度、編集画面から出て戻ると変更が反映されます)。
(コース順変更前のコース一覧)

(コース順変更後のコース一覧)

最後に、CHECK IN ボタンをクリックして、すべての編集を終了します。CHECK IN をしていないと、コース編集中と判断され、受講者がそのコースを受講することができませんので、注意してください。(最初のうちはよく忘れるので注意!)
→教材・コース登録(後半)に続く
【Attain3基本機能ガイダンス全5回】
第1回 eラーニング概要・Attain3の役割 第2回 受講者登録・グループ登録 第3回 教材・コース登録 前半・後半
第4回 配信管理・クイックモード
第5回 進捗管理・レポート作成
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