〜進捗管理、レポート作成〜
進捗管理のレポートでは、受講者の学習状況を様々な角度から知ることができます。
たとえば、一人ひとりがテストに合格したのかどうかや、また、全体としてクラスの何割の人が合格したのか、まだ、学習が終わっていない人はどのくらいいるのか、さらには、各問題にどのように答え、その結果は合っていたのかどうかなど、一問一問の詳細まで知ること、見ることができるのです。
学習(研修)が順調に進んでいるのか、効果が上がっているのかなどを知ることができ、研修の管理者の立場では重要なセクションです。
実際の画面で説明しましょう。
実際の画面では、レポート作成には3つのオプションがあります。「ITEMS」「コース単位」「受講者単位」です。
(レポート作成画面)
「ITEMS」は個々人一人ひとりが、一問一問をどのように答え、正解したのか、いつ何分かけて答えたのか、などが分かります。
「コース単位」では、コースごとに各受講者の合否や修了状況と、全体の割合が分かります。
「受講者単位」では、1人の受講者を選んでその人の受講したコースごとの結果(合否、修了・未修了)を表示することができます。
そして、どのオプションでも、CSVファイルとして外部にデータをダウンロードすることと、画面上に円グラフを表示して全体の割合を視覚的につかめる機能がついています。
(コース進捗のチャート出力)
それでは、その手順を見ていきましょう。
D-1 ITEMSのレポート作成
ここでは、クイズ(確認テストなど)の1問1問の結果の生データを、コース単位、ユーザー単位で表示することができます。
(ITEMSのレポート作成)
1)まず、「コースリスト」からレポートにしたいコースを1つ(あるいは複数)選択します。(コースの中の教材(SCO)を個別に選ぶこともできます)(また、確認テストがあるものでないと何も表示されませんからご注意ください)
2)次に、「受講者リスト」からレポートに載せたいグループを1つ(あるいは複数)選択します。(個人よりもクラスや部署などのグループ単位のレポートにしたい場合にはグループから選べるようにすることができます)
3)選択が間違いないようであれば、「レポート作成」ボタンをクリックします。
(ユーザインタラクションの詳細)
4)「ユーザインタラクションの詳細」の一覧が受講者単位で表示されます。
5)右上の「次の受講者」「前の受講者」ボタンをクリックして受講者を次々変えて表示していくことができます。
6)「全データ出力」ボタンをクリックすると全受講者のインタラクションの詳細がCSV形式(カンマ区切りのテキスト)でファイルに書き出されます。1問ごとの正答率や誤答率、解答時間などの分析などをする資料にすることができます。
(全データ出力したときのCSVファイル)
D-2 コース単位のレポート作成
ここでは、何人合格したのか、全員修了したのかなどのコース単位での受講者の学習状況を調べることができます。
(コース単位でのレポート作成)
1)まず、同様に「コースリスト」からコースを1つ(あるいは複数)選択します。(コースの中の教材(SCO)を個別に(複数)選ぶとその教材(SCO)単位の学習状況を表示します)
2)次に、「受講者リスト」からリストに入れたい受講者を受講者単位で(複数)選択します。
3)「レポート作成」ボタンをクリックします。
(コース単位での受講者情報)
4)「コース単位での受講者情報」の一覧が一コース一画面で表示されます。選択したコース(SCO教材)ごとに選択した受講者分の学習進捗が表示されます。確認テストがあれば受講者ごとのスコア(得点)や学習時間も表示されます。
5)複数のコースを指定した場合には、「次のコース」「前のコース」ボタンでコースの表示を切り替えることができます。
6)「全データ出力」ボタンをクリックすると画面上の情報をCSV形式のファイルで書き出します。こちらは合格率や修了率、全体の学習時間などの統計を計算する元資料にすることができます。
(全データ出力したときのCSVファイル)
D-3 受講者単位のレポート作成
ここでは、個人から見た、学習進捗を表示させることができます。ある受講者がいくつのコースに合格し、まだ学習の終わっていないコースはいくつあるのかなどを知ることができます。
(受講者単位でのレポート作成)
1)最初は、やはり、「コースリスト」からコースを1つ(あるいは複数)選択します。(コース内の教材(SCO)を個別に(複数)選ぶことができるの5-2と同じです)
2)次に、「受講者リスト」からリストに入れたい受講者を受講者単位で(複数)選択します。
3)「レポート作成」ボタンをクリックしあす。
(受講者単位でのコース状況)
4)「受講者単位でのコース状況」が別ウインドウで一覧表示されます。今度は、受講者ごとに一画面で選択したコースの学習状況が表示されます。コースごとの表示内容は同様に、ステータス(学習進捗)、スコア(得点)、学習時間です。
5)複数の受講者を指定した場合には、「次の受講者」「前の受講者」ボタンで受講者の表示を切り替えることができます。
6)「全データ出力」ボタンをクリックすると画面上の情報をCSV形式のファイルで書き出します。内容的には5-2と同じものですが、受講者名でソートされているところが違います。
(全データ出力したときのCSVファイル)
また、コース単位のレポート作成(5-2)と受講者単位のレポート作成(5-3)では、「チャート出力」ボタンがあり、コース別に学習進捗集計が円グラフで表示され、ほぼ全員が修了したかどうかなど、視覚的に全体を捕らえることができます。
(「新人研修コース1」の全受講者の学習状況の分布)
(別コース「presenterテスト」の全受講者の学習状況の分布)
2ヶ月に渡り、Attain3の機能を実際に即してご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
Attain3は、オープンソースです。比較的簡単に、そして、気軽にeラーニングのためにLMSを導入するのに向いています。ぜひ、この機会に、eラーニングに向けてアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
完