私も最近、ネットワークに関わる業務を行うことが多いので、その一部を記事にしてみようと思います。
〜電話にて〜
お客様「最近、一部、フロアのネットの調子が悪いんだよね〜」
ごくー「設置している無線APの故障かもしれません。調査しに伺います。」
(駿台グループは御茶ノ水に多く集まっているので、こういうときすぐに向かえるのが良いです。筋斗雲☁💨いりません。)
〜到着後〜
まず天井裏に設置されている無線APの様子を見てみました。すると、該当のフロアに設置されている無線APのうち1つがどうやら何かの拍子に初期化されてしまっていたようです。
再設定して設置し直せばいけるかな、、と思い実行するも状況は変わらず。。
その後、調子の悪い端末がどの無線APに接続されているのか確認し、一部の無線APの接続を外したり、無線APやHUBの再起動を行ったり、いろいろと試行錯誤するもうまくいかず。。
最終的に、無線APの管理画面から電波状況を確認したところ、どうやら該当フロアの無線APでは電波障害を多数起こしているようでした。
各フロアの無線APは2.4GHz帯、5GHz帯のどちらも使用可能な設定になっていたのですが、無線APの電波どうしがフロアを超えて干渉しているようでした。そこで、各階の無線APの2.4GHz帯を使用不可の設定にしたところ、接続状況が改善されました。
今回、なぜ5GHz帯ではなく2.4GHz帯を使用不可にしたかはそれぞれの特徴からです。
・2.4GHz帯
良い点:遠くまで電波が届く
悪い点:Wi-Fiのほか、Bluetoothや電子レンジなど多数の機器で使用されること、独立したチャネル数が実質3つしかないことから電波干渉を起こしやすい
・5GHz帯
良い点:通信速度が速い、独立したチャネル数が19あるので電波干渉が起こりづらい
悪い点:障害物に弱い、気象レーダーなどで使用されており干渉した場合は速やかにチャネル変更が行われるため(DFS)一時的に接続が切れることがある
今回の場合はチャネル数の問題もありますが、2.4GHz帯の長所が逆にデメリットになってしまったとも考えられるかもしれません。遠くまで電波が届く2.4GHz帯を使用不可とし、距離の出にくい5GHz帯のみで使用することでフロアをまたいだ電波干渉を防げたのではないかと思います。
ネットワーク分野は目に見えない分、難しさがあるかもしれません。しかし、それだけ勉強のし甲斐もあると思いますので、引き続き学習して成長していきたいと思います。
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