今回は、そのEdtechの現在と、Edtechが日本の教育にどんな影響を与えていくのかを解説した書籍・佐藤昌宏『Edtechが変える教育の未来』(インプレス、2018年)を紹介します。
著者はデジタルハリウッド大学大学院の教授である佐藤昌宏氏。経済産業省の教育に関する有識者会議である「『未来の教室』とEdtech研究会」の座長代理も務めています。
○読んでみた感想
本書で紹介されている海外のEdtechの発展ぶりに驚きつつも、それに遅れながらも歩みを進めている日本のそれらの様子にも目を見張りましたし、負けていられないとも思いました。
しかし、私が最も興味を持つのは、Edtechの発展により学びの制約が無くなっていくことです。
かつては学校に行き、教室で授業を受けて学ぶというのが教育の一般常識でした。しかし、eラーニングを使えば教室に行かずに、加えて好きな時に授業を受けることができます。
また、AIを使えば学習者能力に合わせたカリキュラムを組むことが可能でしょう。このようなコンテンツは実際にアメリカや日本に存在しています。
つまり物理的にも時間的にも能力的にも学びのハードルは低くなってきているのです。これって実はとんでもないことではないでしょうか!?ここまで学ぶことへのハードルが下がった時代はないと思います。
学習者の意思次第でなんでもどこまでも学び続けることができる、そんな世界が広がりつつあるように思えました。
本書の一部はネット上で公開されているので是非ご一読ください。
デジタルハリウッド大学大学院教授 佐藤昌宏氏が語る、EdTech(エドテック)の本質
SATTもまたEdtechに携わる企業として、より良い「学び」のために何ができるかを考えていきます。