開発部だより 第387回
新しい年度がスタートし、新しいメンバーが11名入社しました。
ふと振返ってみると、私自身はeラーニングの仕事に携わるようになって二十年以上が経ちました。
その間、様々な技術が生まれ学習スタイルもそれらに応じて進化してきましたが、とりわけ大きいのは学習環境の進化です。
当初の学習端末はPC、それもデスクトップ型が主流で、LANによるクライアントサーバー型のネットワーク内での学習でした。
そのころの標準化規格はAICC(Aviation Industry CBT Committee)で、学習履歴の管理は達成度を可視化する程度の運用が大半を占めていました。
その後、インターネットの普及に伴いノートPCを用いて幅広い学習を多くの学校や企業で手軽に実施するようになりました。
標準化規格もいままでのAICCからインターネット(ブラウザ)を前提としたSCORM(Sharable Content Object Reference Model)になり、多くのeラーニングの製品がSCORM規格に対応しています。
現在では、学習する端末もスマートフォン、タブレットのほか、ウェアラブル端末など多岐にわたるようになり、アプリ等インターネットもブラウザを介さない学習教材も増えています。
そのような環境に適応し、ビッグデータの記録運用も視野に入れた標準化規格としてxAPI(Experience API)が2013年からリリースされましたが、15年以上続いたSCORM規格からなかなか新しい規格に移行するのは、一筋縄ではいきません。
加えて新しい環境に適用するためには、規格以外にもOSやブラウザなど常に最新のバージョンに適用したシステムと教材である必要があり、内容と併せてメンテナンスも不可欠です。
最近のSATTへの相談として増えているのは、LMSとそれに伴う既存教材の更新・移行についてです。
標準化のためのSCORM規格に対応した製品を用いていても別のシステムで既存教材がうまく動作しない事は、実は少なくなかったりします。
主な理由はSCORMの規格範囲外の部分や解釈の微妙な齟齬があるのですが、利用する側からするとわからない事だらけです。
SATTでは、長年SCORM規格と多くのシステムに対応する教材制作を手掛けてきた経験から、お客様と一緒に解決策を導き出してきました。
お客様の重要な資産であるオリジナルの学習教材をいかに継続して運用していけるか、LMSをはじめ環境適用についてお困りの際はぜひご相談ください。
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