2016年10月25日

16歳の尾崎豊に恋した日(前編)

こんにちは。ミッシェルです。
”学ぶ”ということは、特別なことではない、何気ない日々の生活の中にこそ
存在するのだというコンセプトのもと、
日常で学んだことをお知らせするこのコーナーですが、
今日は秋らしくしっとりと少し真面目にセンチメンタルな気分で
つい最近、尾崎豊氏について学んだことを語りたいと思います。

先に断っておきますが、私は特に今も昔も尾崎大ファンというわけではありません。
そして今回、尾崎氏について深く、多くを語るつもりはありません。
(彼の生き様については多くの著書が出版され、
また何よりも熱狂的なファンの方々がネット上でとても熱く語られていますので
その中に加わるなんておこがましいことはできません。)

ただ、急に訪れたかと思えば すうっとあまりに足速に去っていく朝靄のように
私の心を一瞬にして捕え、虜にしてしまった少年の話をしたいと思います。

学生時代、いつの間に周りの男子が「尾崎、いいよなあ〜」なんて
盛り上がっているのを耳にしてはいましたが、(ううっ年がばれる!)
特に興味を持ちませんでした。
「卒業や」「I love you」などの歌をよく知っているのは、カラオケで
必ず誰かが歌い、盛り上がるからです。

そんな私が今回、今更ながら何故尾崎?

というのは、
先週ミュージックステーションを何気なく観ていたら尾崎裕哉氏が歌っていました。
そう、豊氏の息子さんです。

裕哉氏の歌を聴くのはこれが二回目。
はじめて見たのは、9月のMステウルトラフェスでした。
皆さんご存知の名曲「I LOVE YOU」を歌う姿がとても印象的でした。

なんて表現すればいいんでしょう?
聴いていて清々しい気持ちにさせてくれる歌声でした。
父親である豊さんから高音がよく通る澄んだ声を受け継ぎ、
でもなんかもっとこう、抑揚された繊細さ、包まれているような優しさを感じました。
「あ、なんかいいな」
彼の父親である豊氏には感じなかった魅力=好感を感じたのです。
何だろう?それは何故だろう?
疑問に思うと追及しないといられない性分の私は、
まずは尾崎豊を知るショートトリップ(ネット上の)に出たのであります。

まずは、改めてyoutubeで豊氏のライブ映像を観てみました。
改めてというか、歌っている豊氏をじっくり観るのは ほぼ初めてのことです。

それでやけに納得しました。
「なるほど、弱冠20才でこれだ。人気が出るわけだ。」
「巷の20才のほとんどの男の子たちは、ニキビ面で、話もつまんなくてとってもダサいのに
合コンでどうやって女の子と知り合って寝ることができるかなんていうアホなことばかり
考えている。
でも豊氏には華がある、美しさがある、自分がある、カリスマ性がある、すごいなあ。」
(20才の男の子たちのみなさん、ちょっと極論ですいません。怒らないでください。)

ただ、私にはぐいぐいくる感じ、さらけ出しすぎる感じ、うなるような歌い方が
どちらかというと苦手だと感じました。
(これは好みの問題なので、豊氏を否定しているわけではないのでご了承ください。)

聞いた話では、まだ名もない頃、豊氏はライブで7mの高いところから飛び降り、
骨を折りながらも のたうちまわりながら歌ったことがあるとのこと。
「すごい情熱だとは思うけど、恐いな。」
警戒心なのでしょうね。危ない、こいつに近づくと、はまると危ない、
私の本能が彼を避けます。

そう思っていたところ、youtubeで豊氏が16才の時にとあるオーディションを
受けた時の動画に目をとめました。
「そうか、オーディションなんて受けていたんだ。どんなんだったのだろう?」
興味本位でその動画を再生した私は衝撃を受けます。
そう、オーディションで歌う16歳の尾崎豊に一瞬のうちに心を奪われたのです。

彼は「ダンスホール」というオリジナル曲をギターを弾きながら軽やかに歌い始めます。
そう、軽やかなのですよ。ほんとに。
夕日を背に窓辺にもたれかかり、心地よく歌っている、
そんな彼の姿がそのまま浮かんでくるようでした。

16才という年齢特融の少し儚い、でもまっすぐに響く美しい声。
音の一つ一つをとても丁寧に歌いあげ、上手さはすでに完成されている。
それでいて気負いもなく、無理を感じさせない自然体、
ただ、歌が好きなんだということがとてもよく伝わってくる。
一回聴いただけで引き込まれるメロディーライン。
遠くを見つめる うるんだ瞳。
こんな16才、いる???

絶賛してしまいましたが、少しでもご興味がありましたら
こちらをご覧ください。
youtubeの動画はこちら

調べていくと、この「ダンスホール」という曲は多くのファンからも愛されていて、
また、豊氏の最後のライブの最後の曲にもなったらしいです。
セカンドアルバムにも収められているというので、ライブバージョンもCD曲も全部聴いて
みましたが、(便利な時代ですねえ、全部youtubeで観ることが聴くことができます)
私は16才の「ダンスホール」が、一番好きでした。
というかこの16才の「ダンスホール」だけが好きなのかもしれないです。
かくして1日のうちに10回以上聴きました。
う〜ん、何度聴いてもちょっとドキッとさせられ、でも心地よい。

こうなったもうトリップが止まりません。
16才からさらに遡り
13才時に中学の文化祭で歌った さだまさしさんの『縁切り寺』(←しぶい!)と
『雨やどり』もyoutubeやニコニコ動画で聴くことができました。
『縁切り寺』
『雨やどり』← ニコニコ動画で検索してみてください!とてもかわいい。必見です。

まだ声変わりしていない高い声。実は音の高低が激しく難しいさだまさし氏の歌を
音の1つ1つをとても丁寧に情感をこめて歌っている。
一生懸命さがかわいい。
ファンの方はすでにご存じなのかもしれませんが
豊氏は、子供のころ さだまさしさんのファンだったのですね。

もうこうなると私はすっかり豊氏に夢中になっていました。
まるで恋をした時のように熱を帯びて。

この続きを書くとやたら長くなってしまうので
今日はこの辺で続きはまた後日に書きたいと思います。

to be continued
posted by michel at 11:15
営業部だより | コメント(5) | トラックバック(0)
この記事へのコメント
ミッシェルさん、こんにちは

私は長年尾崎ファンですので、楽しく記事を拝見させて頂きました。

私の中学校の卒業式は【卒業!?】が流れていて、高校時代はベランダでクラスメイトのギターに合わせて【15の夜】を熱唱している位、当時は尾崎が流行っていたものです。

尾崎の年齢を重ねた後の声も魅力的ですが、私もオーディションの時の尾崎の初々しい高い声は忘れらせません。
こんなに若い子がなぜこんな歌詞が書けるのか?才能の一言では片づけられないと思います。

ちなみに、尾崎の曲はすべて好きですが、高校時代の私は自分に重ね合わせて【ハイスクールRock'n'Roll 】が好きでした。
時間があったら是非聞いてみて下さい!

次の尾崎の記事を楽しみにしております。





Posted by 8F 匿名希望 at 2016年10月25日 15:11
尾崎ファンの匿名希望さん!
コメントありがとうございます。
そうですか、長年のファンなのですね。
中学生のときから尾崎と一緒に青春を歩んできたのですね。
オーディションの時の動画、同じように感じていた方がいて嬉しいです!
【ハイスクールRock'n'Roll 】という曲も聴いてみますね。
それではまた後編がありますので、(日程は未定ですが・・・)またコメントいただけたらありがたいです。宜しくお願いいたします。
Posted by ミッシェル at 2016年10月26日 10:50
ミッシェルさん、はじめまして。こんにちは♪
ブログとても楽しく拝見しました。文章が上手い!引き込まれましたよ。後半がとても楽しみです! ((o(^∇^)o))

私も尾崎裕哉さんの歌声が好きです。最初は「尾崎に声が似ているなー」と録画した番組を繰り返し見ているだけでしたが、
そのうち息子さんのが聴きやすいことに気がつきました。いつも愛や自由を求め続けていた孤独な尾崎をまるごと包みこむような、フワァーっとした暖かい優しい声に癒され、なのに歌が終わると切なくキュンキュンしてしまう。
尾崎とは違う繊細さに一気に裕哉さんに興味を持ち調べ続けるうちに、ルーツである尾崎豊氏の存在も避けて通れなくなり
動画をみたり調べたりしています。
ミッシェルさんのが少し世代が上なのかなぁ?尾崎豊が亡くなったとき私は17歳でしたがクラスで「尾崎が好き」という人は2、3人しかいませんでした。時はバンドブームで「尾崎豊の歌は少し古いダサい」と囁かれ始めていました。

続きます
Posted by はねちゃん at 2016年10月27日 06:58
そしてクラスにいる尾崎ファンは彼の詞の世界に傾倒し過ぎていて、つねに尾崎語で話すんですね(笑)
例えばうちの学校は校則が厳しくて、たまにみんなで「3年間憂鬱だねー」と話しているところにファンの子が混じると「この出口の見えない世の中一体何に希望を持てばいいのか…」
←訳すと「そうだね、憂鬱だね」と言っているのです。そして最後に必ず「人生とは…」という話にいきつくので皆が話を止めます(笑)
会話の輪からファンの子たちがいなくなると残った子たちで「尾崎ファンってちょっと、ね…」と。みんな尾崎を好きになると洗脳されてしまうのではないか?といった印象があり、学校に尾崎が載っている雑誌やパンフを持って来た日には完全に信者扱いされていましたので

(尾崎ファンのかた本当にご免なさいm(__)m)

みんな無意識に尾崎の音楽を避けていた感じです。
私自身は尾崎の命を削る感じが痛々しく見てられなかったですし、全力で向かってくるのでこちらも全力で答えなければならず、1曲聴くだけでヘトヘトになりしんどくなるのが苦手でしたね。

ですがミッシェルさんの記事を読んで当時の尾崎人気がよくわかりましたし、生前の尾崎を知っている世代でも少し年齢が違うだけで、こうも違うんだなぁということを感じました。知れてよかったです。(^_^)

いま改めて尾崎の曲を動画で見ると表現力の高さに圧倒されます。そしてイケメンで色気がありますねー。とても大人びて見える。

高校生の時は写真だと中性的だけどライブでは荒々しく男らしく写真の印象と顔全く違うじゃん詐欺!と思っていました(汗)いかに自分が子供で防衛反応からよく見ていなかったかがわかる(笑)

歳のせいですかね?テレビで流れる代表的な曲より「太陽の破片」とか「優しい陽射し」とか20代になってから作った曲のが好きですね。心に染みます。そちらももっとメディアで評価してほしいと思ってます。
息子の裕哉さんは若い頃の尾崎の声に似てますよね。きっと私もデビュー前の尾崎の声を聴いたら好きになりそう(笑)
後編が本当に楽しみです。
Posted by はねちゃん at 2016年10月27日 07:37
はねちゃんさん
コメントありがとうございます!
そうですか、はねちゃんさんも裕哉さんの歌声に
魅力を感じているのですね!そこから尾崎豊に目を向けるようになったのは、私と同じですね!

尾崎豊も年代によっては若者からダサい!古い!と思われたりするのですね。尾崎ファンが笑いのタネになってしまうとは!(笑)

そんな中で、私たちも年を重ねると好みや感じ方が変わるものですね。苦手だった尾崎の魅力がなんとなくわかったりして。

次回は裕哉さんのことももう少し書こうと思っていまして、ここではねちゃんさんに向けて沢山書いてしまうと、ブログのネタがなくなってしまうので(笑)
それではまた次回にもコメントをいただけたら嬉しいです。宜しくお願いいたします。
Posted by ミッシェル at 2016年10月27日 19:49
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