2016年09月01日

データベースの容量について

開発部だより 第324回


OLIONです。
開発事業部の中でも私は運用業務を主に担当しているのですが、今回は、汎用機と呼ばれるホストコンピュータで実行する顧客のオンラインシステムの保守業務の中であった出来事についてお話しします。

オンラインシステムで使用しているデータベース(以下DB)については、半年ごとに通常稼働しない土曜日を利用してDB保守作業を行っています。
その中で、DB容量を事前に調査して、次の半年までに、容量オーバーが発生しないかを検討し、発生しそうなときはこのタイミングで、容量を増やす作業を行っています。

しかし、今回、半年を待たずしてDBの1つが、予測に反して「FULL」というメッセージを出してデータの追加ができなくなってしまいました。
そのため、当日の夕方、臨時でDBの容量を増やす作業をおこなったのですが、またすぐに同じ「FULL」というメッセージを出してしまう現象が発生しました。
このDBは、追加や更新が多いのですが、DBの中味を吸い上げて、エリアを削除し、エリアを再度定義し、初期化し、データを落とすといった再編成作業を、かなり前に行ったままで、最近行っていないことに気づきました。

そこで急遽、その再編成を行うことにし、この対応で、容量不足の問題は解決しました。
再編成の準備を進めている間に、この件の原因が何かをつかむため、関係のあるマニュアル(手引書)をくまなく確認しました。
その中で、DBのエリアの定義を行う方法を記述したマニュアルの最初の概要の部分に、DBのエリアは、初期容量を超えた場合、自動的に増分される回数は、123回までという記述を見つけました。
確かに、DBのエリア情報を確認したとき、このDBがすでに123回のエリアの増分を行い済みであることが確認できました。
原因がわかりましたので、準備していた再編成作業が正しい解決方法であることがわかり、作業を確信もって行なうことができました。

今回の出来事でわかったこととして、基本的に、DBの件数の増加状況を見て容量に問題がないという判断をしていましたが、更新が多いDBの場合は、事前にDBエリア情報を確認して、再編成対象とするかを判断することが大切だということでした。
実際、今回の再編成でDBの使用エリアは、増分なしの初期エリアの容量に収まってしまいました。

補足ではありますが、マニュアルの中で記述する制限値や制限事項については、概要のようなところではなく、目次に制限事項といった項目を設けて、問題の解決に役立つように、我々も操作手順書等のマニュアルを作成するときに注意しておく必要があるとも感じました。
以上

OLIONの経験した・気づいたことシリーズ
EXCELを運用で使用した際に経験したことについて
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EXCELを使用した際に経験したことについてPART3
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マークシート用紙作成業務について
posted by オライオン at 11:53
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