「学習とは何か」を日々探究しているマイケルです!
さて、本日は皆様に「マイクロ・ラーニング」についてお話ししたいと思います。
「マイクロ・ラーニングって何それ?美味しいの?」
いえいえ、これは食べられません!(当たり前)
実はこれ、学習効果を評価・分析している有識者の方々が
辿り着いた概念で、学習管理をする上で非常に重要、
さらに学習コンテンツを作る上で使える「超実用的なテクニック」でもあるんです。
私たち駿台グループでも、コンテンツを作る上で、現在すごく重視しています。
◆「人の集中力、記憶力が発揮されるのは90秒」
学習者の集中力が最も高いレベルで発揮されているのは
わずか90秒だと研究者たちは言っています。
90秒を超えると少しずつ学習効率は下がっていきます。
短い時間でメッセージを伝えないと、人の記憶と心には残らないのです。
あなたが一番心に残っている、好きな映画の名場面を
思い出してみて下さい。
「ここの場面だ!」とはっきり認識出来るくらいの
短いシーンではありませんか?
では、eラーニングや大学の講義で、高い学習効果を出すには
90秒で完結する教材を作り、90秒で終わる講義を
行わなければいけないのでしょうか?
教授「何ー!?これから授業はたった90秒で終わらせなきゃならんのかー!?」
学生「やったー!これからの学校の授業は一コマ90秒で終わりだ―!」
…はい、これでは学級崩壊ですね(笑)
もちろんこれは現実的ではありません。ではどうすれば良いか。
学習者の集中力を集約するには、短い単位で学びを区切ることが大事です。
だらだら長いだけのオンデマンド講義は誰も見てくれません。
たとえば「新社会人のマナー」という30分の動画を流しても、
学習効果は低いのです。
それであれば、「お辞儀の仕方」「名刺の交換」「電話の受け方」「ビジネスメールの書き方」
「取引先への挨拶」「上司への報告」と単元毎に区切った、各5分の動画コンテンツを
6本作った方が、遥かに学習効果は高まります。
区切ることが難しければ、その代わりとして有効なのが「刺激」です。
私たち駿台グループには、『カリスマ』と呼ばれる人気講師達がいますが、
彼らは、1時間30分という長い授業で、学生たちの集中力が切れないよう
数分に一回 細かく刺激を与えていきます。
「これって君たちにも当てはまるよね!」「こんな話知ってる?」
「今の話聞いたことある人、手を挙げてみて!」
声のトーンや話す速さも意図的に変え、時にはオーバーな身振り手振りを交えて
学生の意識をハッと高める工夫とアクションを行います。
1時間30分という長丁場でも、短いスパンで細かく刺激や切れ目を作ることにより
「マイクロ・ラーニング」を実現します。
平坦になりそうになった集中力にスイッチを入れ直すのです。
ただ長いだけの教材や講義は、制作側・教師側の自己満足です。
社員や学生は喜びません。
eラーニングも、多機能なシステムと高速のソフトウェアだけでは
学習者の学習意欲を高めることは決して出来ないのです。
私たち駿台グループは、100周年を間近に控え、
真剣に「学び」と向き合っています。
皆様も、この機会に「学びとは何か」と、もう一度問うてみて
組織の教育に取り組まれたらいかがでしょうか。
それでももし行き詰った時、疑問を持った時は、
いつでも駿台グループ、SATTにご相談下さい。
LMSのメーカーでは無く、「教育者」として皆様の手を取りたいと思います。
…と、何だか熱くなってしまいましたが、まずは気楽にスタート!
これからもeラーニングを楽しく活用していきましょう!
製品とは無関係のご相談も大歓迎です。
eラーニングと教育に関することは、何でもお気軽にお問合せ下さい。
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