2015年02月23日

「木の癖組は人の癖組」

開発部だより 第269回


寒さもそろそろ終わりかけかな?の今日この頃です。

唯今、日経新聞には、様々な経営書の超エッセンスが連載されていますので、読むとは無しに読んでいます。

先日その中に、懐かしい名前を見ました。

「西岡常一」さんと言う、宮大工さんの話が紹介されていました。

西岡さんとは、ご存じの方もいるかと思いますが、法隆寺さんの宮大工です。法隆寺金堂の大修理や、薬師寺の金堂、西塔の再建に尽力された方です。

久しぶりに昔の本を引き出し、読み直してみました。

まずは、大工は研ぎが出来ないといけないとか、檜の強さとか、鑓鉋の話とか、棟梁と職人は別物であるとか、面白い話がいろいろと載っています。

「木の癖組は人の癖組」とはその中にある、代々西岡家に伝えられている口伝というもので、棟梁と見込んだ唯一の人物に伝えるべきものという事です。

口伝は爺様より直接伝えられて、その教えを理解しない限り次ぎには進んで貰えなかったそうです。

言葉だけを覚えても、真に理解しているか試されたという事です。

プロジェクトXでは、薬師寺の金堂再建の現場をやっていましたが、この時は、全国から腕自慢の大工が乗り込んで来ていますので、棟梁としての威厳を見せる為、カンナがけ一発で皆を黙らせていました。(わかる人にはわかるという世界ですね)

この時は、すでにお亡くなりになっていたのですが、弟子たちの当時の話で、金堂の再建を通して、技術の伝承を目的としておられたのではないかという事で、これと見込んだ人に対しては、若くても仕事を任せたという事です。

弟子の一人の方が、未だに私は人に任せられませんと仰っていたのが、印象的でした。

いろいろ、現代にも通じるものがありますね。

ちなみに、薬師寺の西塔は、東塔より若干高目になっていて、500年くらいでで良い具合に落ち着くという事です。

SATTにおきましては、eラーニングに関わります、各種のスキル向上の為、無料セミナーをご用意しております。

是非、奮ってご参加の程を。
posted by ハイタカ at 18:15
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