初めまして、(永遠の青二才こと)アムロと申します。当ブログの初陣ですが、【eラーニングアワード2014フォーラム】に行きま(〜す)したのでレポートします。
弊社グループは、教育ビジネス分野が大きな柱ということもありまして、「EdTech」というキーワードのカンファレンスを取り上げてみました。
EdTech(エドテック)とは、Education×Technology(教育×テクノロジー)の造語。 教育とテクノロジーを融合させ新しいイノベーションを起こすビジネス領域を指します。 具体的にはブラウザ上で完結してインタラクティブにプログラミングの勉強ができたり、オンライン動画を見て勉強するコンテンツなどがあります。
日 時 : 11月12日 (水) 14:00〜18:00
会 場 : ソラシティ ルームC
内 容 : 「EdTech」研究の第一人者、デジタルハリウッド大学大学院 佐藤昌宏 教授を
プレゼンターに迎えて、eラーニングアワード2014で受賞されたコンテンツの
代表の方々とのパネルディスカッションでした。
以下、出演された方々についてダイジェスト解説します。(ベンチャー投資系の方は、割愛します。)
■株式会社ディー・エヌ・エー エンターティンメント事業本部
アプリゼミ総合プロデューサー 床鍋佳枝氏
※2013年12月に教育業界にアプリゼミで参入。4月から小学1年生への通信教育アプリ「小学1年生講座」の配信を開始し、算数、国語、小学校低学年向けの英語の3教科をゲーム仕立てで入りやすく、継続性の向上を特徴にしています。ちなみに、後述の「多摩市立愛和小学校」ともタイアップ開発しているそうです。
■株式会社ビズリーチ 社長室 EdTech事業 ディレクター 丹野瑞紀氏
※友だちと競える暗記帳アプリ「zuknow (ズノウ)」でEdTech分野に参入。リリース当初は、単語帳機能だけでダウンロード数が伸び悩みましたが、「ユーザー間で競い合う機能」を追加後、アクティブユーザーが4倍に増加しました。
■株式会社マイデスク 代表取締役 松野広志氏
※無料で使えるクラウド型の学習システム「edulio(エデュリオ)」を提供。eラーニングのプラットフォームも無料化の波が・・・ランバラルいや、ライバル!?。
■株式会社LITALICO 代表取締役社長 長谷川敦弥氏
※ハンディキャップのある子供たちへの教育サービス「Leaf」で実績を作り、EdTech事業としてIT×ものづくり教室「Qremo(クレモ)」を創設しました。
■株式会社mikan 代表取締役兼CEO 宇佐美峻氏
※2日で約3000語を暗記できるスマフォ世代の英単語学習アプリ「mikan」を展開するベンチャー。社長は、東大現役生で、ベネッセのベンチャー支援事業のEdTechラボβ(渋谷)からサービス&会社を立ち上げました。
■特定非営利活動法人SPANISIMO JAPAN 代表理事 有村拓朗氏
※レアジョブ(オンライン英会話学習)のスペイン語版「SPANISIMO」を創設。代表は、リクルート出身で中米〜南米を巡る旅の途中、スペイン語が母国語のグアテマラの人たちとの出会いで、このサービスを思いついたそうです。
■多摩市立愛和小学校 校長 松田孝氏
※公立小学校にipad40台の導入を実現したEdTech実践系教育者。EdTechの有効性の話がてんこ盛りでした。校長の志に興味のある方は、ネット検索の記事などで詳細をぜひ!
■明蓬館高等学校 校長 日野公三氏
■NPO法人eboard 代表理事 中村孝一氏
※日本のカーン・アカデミー的な教育サービス「eboard」を創設。文科省大臣賞を受賞。教育業界への一家言は、エキサイティングでした。
■探究学舎 塾長 宝槻泰伸氏
※高校も塾も行かずに京大合格した3兄弟で有名な代表が、受験と無縁なカリキュラムで「探究心」と「自発性」を育てるニッチな教育手法「探究学習」を主宰。デザイナーや音楽家などクリエイティブ職志向の親子の利用が多いそうです。『強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話』という出版本が話題になりました。
カンファレンスは、EdTech業界にて話題性や実績で先端を走るプレーヤー達の本音トークが連発、教育分野のイノベーションについて信念とも言える熱いディスカッションで終了時間をオーバーするくらい面白いお話でした。教育分野でITを利用した新サービスの可能性は、まだまだ一杯あることも感じさせられました。
小話としては、アメリカのEdTech分野で「e-Learning 」というキーワードがほとんど使われていないという話は、意外でした。
(by あむろ)