Connectの話[第8回]
Adobe Presenterを使えば、プログラムやFlashを知らなくとも、Flashムービー形式である、SWF形式のファイルを作れて、Web上にそのプレゼンテーションを公開できるわけですが、それはPowerPointをベースにしているからです。ところが、PowerPointでプレゼンテーションを作るのは、効果が無い、悪いことだ。という意見があるようです。最近そのような記事を目にしました。
PowerPointを使ったプレゼンテーションは理解を妨げる 「GIGAZINE 記事」
オーストラリアの学者の研究結果の記事ですが、内容をよく読むと、PowerPointに書かれた文字をそのまま読み上げるようなものはユーザの理解を妨げるというのです。
これは一理あるかも知れません。
脳のはたらきとして短期記憶領域というものがあって、そこでは、2,3の新しい事柄だけでも、数秒間しか記憶しておくことができないそうです。
その影響で、一度に多くの情報が次々にインプットされると、記憶が混乱し、脳内の情報処理がストップするというわけです。逆に、一度にはなるべく少ない情報を供給する方がよい、ということになります。
話をPowerPointに戻すと、画面上に文字やグラフが書かれていたとして、そこに音声で同じ内容や数値を読み上げたとすると、脳は同時に文字と音声の両方の情報を処理せざるを得ず、その負担が増してしまうのです。
むしろ、画面の内容やグラフについて別の言い方で話す方が、脳は情報を別々に処理でき、理解と記憶がよくなるのです。
教会で聖書を朗読するにも、全員で一斉に朗読するのではなく、誰かが朗読するのを聞いてから自分でその朗読を繰り返す方が、理解も記憶もよりよくなるだろうということも書かれていました。
いくら簡単に作るためといっても、文字表示とそれを読み上げるだけのプレゼンテーションは禁物です。また、ユーザの手元に残るような配布物を配ることや、ユーザにメモを取ってもらうような指示も記憶という点で重要でしょう。

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