シミュレーション技法の eラーニングでの利用 [第48回]
2007年3月28日(水)青山学院大学にて現代GPに関する成果報告発表会がありました。現代GPとは、2005年度に文部科学省が発足した“現代的教育ニーズ取組み支援プログラム”の通称です。
同学のeラーニング人材育成センター(eLPCO)は現代GPの一環と して 「e-Learning専門家の人材育成」事業の開発と普及を行っています。
成果報告発表会では、これまでの開発経緯や研究の結果、そしてこれからの計画について発表がありました。
今のところ同学3・4年生、大学院生を対象にプログラムの推進を行っており、それらの受講生を「eラーニングプロフェッショナル」として排出する事を目標にしています。
筆者のような社会人は門前払いなのかと残念に思いきや、実は社会人向けのセミナーも過去には開催されており、今年も開催を予定されているようです。
過去のセミナーについてはeLPCOのサイトを参照して頂きたいのですが、概要としては以下の5カテゴリーに関する人材育成セミナーです。
・インタラクショナルデザイナー
・コンテンツスペシャリスト
・インストラクター
・メンター
・ラーニングシステムプロデューサー
今年は、6月と12月に同じ内容のセミナーが行われる模様です。
また、同報告会ではeLCの小松会長と寺田理事が「海外のeラーニング人材の状況と資格制度の必要性」について発表され、その中でSCORMアッセサー以外の資格制度の策定と公開を予定していることを話していました。
この資格制度に関しては同報告会で配布された結果報告書にも記載されており、具体的には「2007年秋」より実施される予定と記されています。
eLPCOとは異なり、eLCでは以下の7つの資格を”eラーニングプロフェッショナルベーシック(仮称)”と題しています。
・マネージャー
・エキスパート
・チューター
・コンサルタント
・ラーニングデザイナー
・コンテンツクリエーター
・SCORM技術者
eLPCOもeLCも、内容に多少の差異はあれどターゲットとしている目的は重複していると感じました。
両団体ともeラーニング業界にとっては大切な取組みを推進していて、筆者も是非いづれかの認定資格を取りたいと思っています。
今後も両団体の動向に注目です。