2011年11月21日

モノラル録音をステレオに

開発部だより 第130回


eラーニングコンテンツで使用する音声は、ナレーションやビデオ撮影と同時に録音される音声等がありますが、これらは通常モノラル(1チャネル)で録音します。
家庭用ビデオカメラは、たいてい標準でステレオマイクがついていますので、モノラル録音と知ると何だかさびしいかもしれませんが、実はテレビ番組でもモノラルで放送される番組は多くあります。
クラシックコンサートの番組がモノラルではさびしいにも程がありますが、ニュース番組など内容によってはモノラルでも全くかまわないわけです。

eラーニングコンテンツも「モノラルでも全くかまわない」ものがたいていですので、通常は制作しやすいモノラルで記録しています。
ただロールプレイングコンテンツなどでは、場合によっては臨場感を期待されてステレオで制作することもあります。
ですが、先ほども述べたように基本的に音声素材はモノラルですし、わざわざステレオ録音をすることはありません。これをどうやってモノラル音声をステレオにするのかを紹介します。

ステレオ音声は、左右のチャネルから聞こえる音が異なることによって広がりを感じます。そこで一番基本的な方法は左右で音の大きさを変えることです。
例えばAさんの声は左チャネルが大きい、Bさんの声は右チャネルが大きいというように、左右で音の大きさのバランスを変えてみると、「左にいるAさん」と「右にいるBさん」のように臨場感が出るわけです。
このバランスの加減で、Aさん・Bさんがどの程度はなれているのかも表現できます。

また、車が通り過ぎるような演出を行うにはどうすれば良いでしょう。
もうお分かりと思いますが、左右のバランスを時間とともに変えてあげれば良いわけです。更に音の出始め・音の終わりを巧妙にフェードしてあげれば言うことはありません。
もっと工夫して、救急車がサイレンを鳴らしながら通り過ぎるようにするときは、左右のバランスが均等になった以降に音程を少しずつ下げていけばドップラー効果が再現できます。
このように、もとがモノラル録音でも加工によって臨場感のあるステレオ音声を作れるのです。

ただ、音を聴くことで感じる臨場感は左右のバランスだけではありません。Aさん・Bさんが会話をしている場所はどこでしょう。小さい部屋、夜のビル街、これらでだいぶ聴こえ方が違うことが想像できると思います。
また、左右の聴こえ方は調整できても音の奥行きはどのようにすれば操作できるのでしょうか。
これらは、またの機会にお話ししようと思います。
posted by 開発部OliveDrab at 22:33
開発部だより | コメント(0) | トラックバック(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック