気持ちは元気ですが、体は結構くたびれた感じがします。
東京も暑いけど、名古屋も暑く、じっとしていると汗が滝のようです。
今回聞いたセッションのキーワードは以下の3つです。
・役割分担
・可視化
・著作権
”eラーニングを効果的に運営するための組織支援体制の必要性とその中の「機能」の重要性について”
明治大学・熊本大学の共同発表です。
表題の通り、eラーニング以外でも同様であるが役割分担は大切です。
eラーニングの場合には、教材を教育者がコンテンツスペシャリストとインストラクショナルデザイナーとともに作成します。
作成したコンテンツを学習する際にはメンター、チューター、さらには「ラーニングコンシェルジュ」が位置づけられていました。
我々が、e-Learning WORLD 2009で唱えたラーニングコンシェルジュとはカバーする仕事が異なりますが、これからコンシェルジュが普及すればうれしいですね。
さらには全体を運営する上でラーニングプロデューサーが統括します。
(SATTのeラーニングプロデューサー育成講座もよろしくお願いします。)
”WEBテクノロジーによる業務プロセスと人材育成の融合”
NTTラーニングシステムズ
ここではコールセンター向けの業務改善のために管理システムを統合するというお話です。
「マネジメントWEB」と称したシステムでは人材マネジメント+業務マネジメント+独立系センタマネジメントを融合したシステムで3つの観点での実情をシステムによって可視化しています。
対象は全国の支店のコールセンターのオペレーター教育係500名ですが、今後はオペレーターやその他のレイヤーにも波及させていく予定だそうです。
この話のすごいところは実際に着手し、実施していくところにあります。
評価方法についてもカークパトリック氏の4段階評価を取り入れており、今後の運用において評価分析し、結果からブレンド教育を行うことで改善を実現していくのでしょう。
その結果については来年の全国大会で発表を期待したいと思います。
後半はモバイル・ラーニングのセッションを一通り聞きました。
i-Phone、i-PodTouch系が多かったですね。
モバイルの中でも上記端末が用いられる理由のひとつが画面の大きさでしょう。
旬であることやアップル社製品だからというネタもありますが、モバイルの欠点としてあげている要素に画面の小ささが多くあげられています。
手軽である一方で長時間、文字を見るのはやはり若い学生でも厳しいようです。
医療系教材の中で臨床内容に用いるイラスト素材や体育系の実技映像素材について著作権の質問が多くあがっていました。
セッションで紹介するものはすべて専用に作ったものということで、やはり既存の素材などの利用についてはかなり難しい問題があらゆる現場で起きていることを感じました。
おまけに
校内にある大学博物館で「水辺の宝石 トンボ」を展示しているとの事。
子供の夏休みの宿題にトンボの絵をかくというのがあったので足を運んでみました。
名古屋で明らかになったという「ハッチョウトンボ」をはじめ大小さまざまなトンボが展示されていました。

また日本における脳神経外科学のパイオニアといわれている齋藤 眞(さいとう・まこと)氏の説明や今年の5月に名古屋港に漂着したマッコウクジラの死骸を大学が研究のために解体するビデオなどをみました。
名古屋大学すごい、とあらためて感動しました。
それから、来年のJSiSE全国大会の会場は北海道大学だそうです。
夏は涼しくてよいのですが、ちょっと遠いですね。
次回は、改めてSATTも発表できる成果を出していきたいと思います。