開発部だより 第36回
先日、箱根でSATTの社員研修に参加してきました

さらに館内のガイドツアーではミュージアム内を歩きながら案内してくれます。そのツアーでは30-40分のわかりやすいシナリオでの詳しく親切な説明があり、初めての私でも短時間で作者や作品、館内の歩き方など、たくさんのことが理解出来ました

しかし、実はこのツアーで、一つだけ、気になる点がっ…!↓
時間の割にはシナリオ原稿の分量が多く、少し早口にならざるを得ず、聞き取れない部分があったのです。
もう一度、聞きたくなる箇所が何度かあったのですが、多くのツアー参加者がいる中、ガイドさんに
「すいません!今のもう一回言ってください!」
とは、なかなか言えないものです…。
しかし、これがもしもeラーニングコンテンツであったなら、、、?
もう一度聞きなおしたいという要望はすぐに叶えられます。学習者は何回でも好きなだけシーンを戻してナレーションを聞きなおすことが出来ますから。(まれに、後戻り出来ない仕様のコンテンツもありますが、、、。)ナレーション内容が文字でも同期して表示されるようになっていることもほとんどなので、目と耳で繰り返し確認できます。
そこがeラーニングのいいところですよね!
ただし、一度でも効率よく学べることが何よりだと思いますので、適切な速度と発音、コンテンツにあった声質のナレーションであることが理想です。実際のコンテンツ製作ではそこを目指してキャスティングと音声収録・編集の作業がなされます。
そして、私がナレーション収録に立ち会う時にしばしば感じることですが、正しくわかりやすい発音、理解をさせるために有効な間の取り方など、なかなかイメージどおりにいかないことがしばしばあります。収録時間やスケジュールが限られているので、100%納得のいく収録が出来るとは限りません。
プロのナレーターさん・声優さんといえども、専門用語などの通常使わない言葉もスムーズに発声しなくてはならない、eラーニングのナレーションとなると、難しく感じることも少なくないようです。逆にナレーターさん・声優さんの個人的な発想や、下調べのおかげで予想以上の仕上がりになることもあります

ナレーター・声優さんの業務に「eラーニングナレーション」という分野がもっと広がっていき、その分野を得意とする方との共同作業が多くなれば、より確かな音声収録の結果を得ることが出来ます。
私たちにとってそれは歓迎すべき状況ですし、さらに良質なeラーニングコンテンツを作るための大きな助けとなりそうです。